先日5/28に開催したワインサークルにお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
また今回残念ながらお越しいただけなかったお客様、今回のワインサークルで提供させていただきましたニュージーランドのワインは数に限りがございますが、グラスでもお召し上がり頂けますので、ぜひご来店下さいませ。
次回のワイン会の詳細については近日中に告知させて頂きますので、ぜひお楽しみに!!
高浪
カテゴリ:[ ワイン会レポート ]
第5回ワイン会は、アンジェロ・ガヤの珠玉のワイン達をご用意させていただきました。ガヤ渾身のバルバレスコは勿論、1996年よりトスカーナの地で新たに挑戦したカ・マルカンダも取り揃えさせて頂きました。
今回も大変多くのお客様からお問い合わせ、
ご参加を頂き誠に有難うございました。
下記が「第5回ワイン会」のラインナップとなります。
CA`MARCANDA
『カ・マルカンダ』は、1996年に手に入れたワイナリーです。暖かい海沿いの地で、サッシカイアなどのハイクオリティ・ワインを産み出す土地として知られています。『カ・マルカンダ』とは、ピエモンテ方言で「望みのない交渉」という意味(「CA」は「家」、「MARCANDA」は「うまくいかない」) なのですが、この名前は土地を手に入れる際のエピソードが由来となっているそうです。アンジェロ・ガヤはボルゲリでワイン造りをすると決心した後、最高の土壌を求め研究に研究を重ね、最高の葡萄を育てるのに最も適した土地を見つけます。しかし、その土地の所有者は首を縦に振らなかったそうです。ガヤは何度も交渉に出かけるものの、ことごとく玉砕。なんと18回にも及ぶ交渉の末、やっとその念願の土地に畑を取得したのです。その交渉の間、アンジェロ・ガヤはピエモンテの自宅で妻からしばしば「またカ・マルカンダ(望みのない交渉)にいくの?」と呆れられていた
そうなのです。そうして獲得このワイナリーに『カ・マルカンダ』と名付けたのでした。そこまでして、この土地にこだわった訳は、カ・マルカンダの土地がサッシカイアと同じタイプの土壌だったことにあると言われています。テッレ・ブルーネ(黒い土、ロームと粘土を含む)とテッレ・キアーレ(白い土、石灰質が豊富で石や砂利)から成る個性的なテロワールは、国際品種のワインを造るのに適していたのです。こうして生まれたカ・マルカンダは、メルロを主体としたワイン造りを行うことで、サッシカイアとは違うボルゲリのワインの新しいスタイルを確立させたのです。
VISTAMARE 2010 CA`MARCANDA
多くのファンが待ち望んでいたカ・マルカンダの白ワイン。ヴィスタマーレと名付けられたこのワインのファースト・ヴィンテージは2009年。カ・マルカンダといえば、メルロやカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした、スーパータスカンの赤ワインが代表的です
が、トスカーナ地方の夏の太陽・青い海・青い空にインスピレーションを受けて、新たに生みだされたのがこの白ワインです。イタリア語で「オーシャン・ビュー」を意味するヴィスタマーレと名付けられたことがその証といえるでしょう。ヴィスタマーレに使われているブドウは、実際にトスカーナのパノラマの水平線をのぞむ畑から収穫されたもので、潮風と明るいブルーの海に健やかに育まれました。ヴェルメンティーノ、ヴィオニエ、シャルドネ、ソーヴィニョンブランの4つのブドウの特徴がうまく重なり合い、豊かな香りと複雑さ、爽快感が生み出された爽やかな白ワインです。
PROMIS 2009 CA`MARCANDA
カ・マルカンダの畑から生み出される赤ワインの中で、「若いから美味しく愉しめる」事に重点をおき造られる一本。メルロー種主体で、シラー種とサンジョヴェーゼ種をブレンドすることで、フルボディながらも柔らかな口当たりを実現しています。グラスに注ぐと濃縮した赤黒果実系とスパイシーな香りが、グラスから溢れ出てきます。程よい渋み、バランスのよい酸味。後味も長く楽しめ、カジュアルさとクラシカルさを兼ね備えた魅惑的な赤ワインに仕上がっています。
Barbaresco
イタリアワインの生産者として、間違いなくトップクラスの地位を不動ものとしているアンジェロ・ガヤ氏。氏が名声を得たのは、北イタリアのピエモンテで造られるバルバレスコ。というよりもガヤが「バルバレスコ」を有名にしたと言っても過言ではないのです。「ワインの王」と呼ばれるバローロは、その呼び名に相応しくあるべく渋くて飲み頃になるまでに十数年を必要とするワインです。それは、ネッビオーロというブドウ品種が果皮の色素が薄く、色の抽出のために果皮を長時間にわたって果汁に浸しておかねばならないことが一つの原因にあげられます。これによって必要以上にタンニンも抽出され渋いワインとなり、そのタンニンが柔らかくなるのに長期の熟成が必要となるのです。バローロよりも柔らかく丸みがあり、「バローロの弟」と呼ばれるバルバレスコでさえ、酸味とタンニンが強いワインでした。こういったネッビローロ種のワイン造りに改革のメスを入れたのがガヤだったのです。彼は発酵温度を管理し余分なタンニンの抽出を抑え、バリックによる熟成でタンニンを柔らかくする方法を取り入れます。今でこそ多くの生産者がこういった醸造過程でワインを造っていますが、大きな樽で自然に任せて発酵させていた当時としては革新的なことだったのです。
Barbaresco 2006
数々のワインを世に送り出しているアンジェロ・ガヤ氏。帝王ガヤのフラッグシップワインが、このバルバレスコです。1996年ヴィンテージ以降ガヤラベル唯一のDOCGであるこのワインは、ガヤとは何か、真のバルバレスコとは何かを如実に物語ってくれます。以前は、単一畑名のついたバルバレスコを含めた数種類のバルバレスコを生産していたガヤ。1971年、ガヤは畑のテロワールを100%表現するべく、単一畑名のついたワインの生産を始めます。これらのワインは、それぞれの畑が持つ特徴を活かし、大変高い評価を得ます。しかし、世間の人々は徐々に単一畑のワインにばかり注目してくのです。畑名のつかないバルバレスコを「普通のバルバレスコ」と呼ぶようになり、まるで格下のような扱い方をするようになってしまいました。バルバレスコは先祖代々引き継いできたワインで、ガヤとしては名声に傷をつけるような扱いは当然されたくありません。そこで「バルバレスコこそが、ガヤのフラッグシップ」とばかりに単一畑のバルバレスコを格下げしてしまったのです。そして現在ではこのバルバレスコが唯一のDOCGバルバレスコを名乗るワインとなっています。ガヤ家の知恵と技術、伝統、そして情熱の結晶がこのバルバレスコであり、畑名も何も付かないこのバルバレスコにこそガヤの全てが集約されているのです。14もの畑から造られたネッビオーロを、別々に醸し緻密にブレンド。引き締まったタンニンと程よい酸味。凝縮した果実味、森の果実、ミネラル、コーヒーなどの複雑な香り。エレガントかつ滑らかなタンニンが口いっぱいに広がった後は、非常に心地よく長い余韻が続きます。
Barbaresco 1967
大変貴重なバックヴィンテージの一本。45年もの熟成を経たガヤのバルバレスコです。実はこの一本、アンジェロ・ガヤの父親が当主としてワインを造っていた晩年のワインです。まさに今が飲み頃のピークです。深紅のヴェルヴェットのような色調。ザクロやコケモモなどベリー系の香りに茸やヨード香と黒百合の芳香が魅力的。パワフルでアグレッシブな酸味がネッビオーロの王者としての風格を堪能させてくれます。このワインに関しては、あまり多くを記さずにおきます。心ゆくまで極上の一杯をお愉しみください。
次回もワイン、料理共に通常では考えられないようなものをご用意いたしたいと思っております。お時間があえば、ぜひご参加ください。
次回は、11月8日(木)20時からを予定しております。
皆様のご参加心よりお待ちしております。
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第4回ワイン会は、夏真っ只中に開催する運びとなり、
通常イタリアワインに拘って開催をさせて頂いているのですが、
番外編として特別に「シャンパンナイト」を実施致しました。
今回も大変多くのお客様からお問い合わせ、
ご参加を頂き誠に有難うございました。
下記が「シャンパンナイト」のラインナップとなります。
・ピオロ・ペール・エ・フィス キュヴェ・レゼルヴ ブリュット
平均樹齢40年以上の古樹のピノ・ノワール50%とシャルドネ40%、ピノ・ムニエ10%を手摘み100%で収穫し仕込まれるシャンパーニュ。クリーミーな口当たりと、ナッツや洋ナシ、花の蜜のようなニュアンスも感じさせるコクのある辛口で、近年大変人気の高いRMです。
・フランク・ボンヴィル ブリュット グラン・クリュ
1947年設立。1992年にストックホルムで行われた大規模なブラインド・テイスティング会で、 クリュッグのグラン・キュベとフランク・ボンヴィルのミレジム1983年が間違われたという、味わいは折り紙つきの一本。優しく軽やかな味わいながら余韻は驚くほど長く、初心者から愛好家まで幅広く楽しんでいただけるシャンパーニュです。
・アンフロレッサンス ヴァル・ヴィレーヌ ブラン・ド・ノワール セドリック・ブシャール
設立は2000年と非常に新しいメゾンです。ピノ・ノワール100%栽培で畑の総面積はなんと1.49ha。この僅かな面積で徹底した極低収量の栽培に拘っています。密度のしっかりとしたワインが生み出されていることが、このメゾンの拘りを象徴しているのです。全く新しいシャンパーニュを造り出す若き天才とまで称されるセドリック・ブシャール。ワイン各誌でも最高の評価を得ています。
・ドノン・エ・ルパージュ レコルト・ノワール
上り立つ泡のリングが液面のすべてを覆うほど炭酸の強いシャンパーニュ。ピーチや、かすかに檸檬の風味を帯びたマシュマロのような香りが感じられます。初口の味わいには、はじけ続ける泡に後押しされたフレッシュ感があり、青リンゴやミネラル質の印象と共に、心地よい瑞々しさが後口に長く残ります。
・ジャン・ボバン ブリュット
代々家族経営でシャンパーニュを造るネゴシアン・マニピュラン。畑はもともと代々所有していた土地を親族や地元に分配し、独占契約を結んで葡萄を買い付けるという、NMでありながらRM的な経営を行う独創的なメーカー。非常に華やかなフレッシュ果実の香り、程よいトースト香が余韻として長く残ります。丁寧な造りでしか得られない深みのある本格シャンパーニュ。
・ベルナール・ペルトワ ブリュット グラン・クリュ
年間生産量20,000本というRMの中でもとりわけ小さな規模で、生産されるワインのほぼ全てがはヨーロッパのシャンパーニュ愛好家1500人に毎年予約で完売してしまう大変貴重なシャンパーニュ。ガイドやコンクールに出品すると注文が殺到しリピーターの方たちに迷惑がかかるからと、今まで一切世に出なかったRM。4年間の瓶熟成により、広がりのある味わいに仕上がっています。
・アンリ・ド・ヴォージャンシー グラン・クリュ キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン
グランクリュ・オジェ産のシャルドネ100%。生産されるものの90%がフランスの愛好家たちにいってしまう、現地で大変人気のあるシャンパーニュです。緑色がかった薄い黄色、繊細で細かい泡、白い花を思わせる香りとフレッシュなアロマ。自然な酸味が力強いボディと調和しています。「ヴキュヴェ・デ・ザムルー」とは「愛し合うカップルのためのキュヴェ」といった意味。
・ポール・デテュンヌ ブリュット グラン・クリュ
全てアンボネー産の葡萄から造られるシャンパーニュ。ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。平均樹齢は35?40年のVV。あまり知られてはいませんが、あのヴーヴ・クリコ の最高キュヴェ「ラ・グランダーム」にアンボネー産の原酒を供給しているのが、こちらの生産者。30年以上前のシャンパーニュもブレンドして造られるため、非常に奥行のある味わいに仕上がっています。
・ルコント・ペール・エ・フィス ブリュット
小規模な栽培農家元詰の貴重なRMシャンパーニュです。ピノ・ムニエ80%、ピノ・ノワール10%、シャルドネ10%のクラシックなブレンド。骨格のはっきりとしたボディのある味わいです。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区クリュ・ヴィナイ産。
・ピエール・ジモネ ブリュット キュイ プルミエ・クリュ
細身ながら滑らかに引き締まった清らかなボディ。シュワシュワと広がるムース状の泡の具合が絶妙で、涼やかな綿菓子がとけるような柔和さ、軽やかさを倍増させるユリやイースト、洋ナシの香り。シャルドネ100%の夏向けのシャンパーニュです。
・パトリス・マルク ミレジメ2006
1625年より代々ぶどう作りを行ってきたヴィニュロン(葡萄栽培者)で1977年より自社瓶詰めを開始、年産20,000本から25,000本程度の小さなレコルタン・マニピュランです。収穫はすべて手摘み、プレスも昔からの油圧式プレスを使い年ごとの葡萄の状態をみながらゆっくりと丁寧に搾り、使用する果汁は一番しぼりのキュヴェのみ、熟成期間も最低3年とり、澱抜きも瞬間冷却に頼らず職人ワザで行い、動瓶も手作業という手作りシャンパンの生産者です。
普段よりほんの少し早い18時よりスタートさせて頂きました。日が沈み、空が青く美しい「マジック・タイム」と呼ばれる時間です。いつも自分の傍らに寄り添っていてくれる大切な方と。たまにしか会えないけれど、誰よりも愛しい方と。シャンパーニュを片手に素敵な時間をお過ごし頂けたのでしたら幸いです。
BAR CAVALLO
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第3回ワイン会は「ストカーナ ?革新?」と題し、
品質の良さから世界的に評価が高まり
「スーパータスカン」と呼ばれ格付けを超えて
人気を博しているワインを取り揃えました。
今回も、平日にも関わらず、ワイン愛好家の方々に
お集まり頂き、誠に有難うございました。
まず、1本目は、BUGIA 2007 Testamatta di Bibi Graetz
あのテスタマッタがリリースする白ワイン。
造り手であるビービー・グラーツ氏が、幼少時によく家族とバカンスに出かけた思い出の島「ジリオ島」の畑から生み出されるトスカーナの白ワインの最高峰です。幼い頃にたくさんの楽しい思い出をもらったこの島に対して何か恩返しができないかというグラーツ氏の思いから、ブジーアは造り始められたのです。ブドウ品種は、もちろん土着のアンソニカ。一般的に軽くカジュアルに仕上げられるこの品種も、好条件が重なることで最高の白ワインになる事を証明しています。畑は切り立った崖のすぐ脇にあり、農業機械を入れる事も出来ず、収穫された葡萄もすべてロバで運搬されています。その味わいは素晴らしく、まるでブルゴーニュのように素晴らしい果実味やミネラル、オークが表現されています。たっぷりとしたスタイルですが良くまとまっており、多くのフィネスと卓越した長いフィニッシュを愉しむ事が出来ます。ジリオ島の樹齢80年以上の葡萄の株から造られた極上の白ワインです。
そして、2本目は、Oreno 2004 Tenuta Sette Ponti
オーナーは、老舗高級靴メーカーのアントニオ・モレッティ氏。氏の父親で建築家であったアルベルト・モレッティ氏がサヴォイア家の王女から土地を受け継いだ頃は、アンティノリはじめ、大規模な生産者にバルク売りをしていました。現当主のアントニオの代になり有名醸造家カルロ・フェリーニを招聘し、1998年にクロニョーロを初リリース。産地の個性を生かして濃厚ながらも特有の滑らかさを持つ自身のスタイルを確立、国内外で高く評価されています。土壌は粘土質、砂質、石灰岩質等様々で、その状況に応じて伝統的なサンジョベーゼや世界的に知名度の高いカベルネソービニヨンやメルロ等を栽培し、それぞれのコンセプトのワインを造っています。ワイナリーの名前はアレッツオとフローレンスの間を流れるアルノ河にかかる7つの橋(セッテ ポンティ)から名づけました。この橋の中でも特に有名なのがブリアーノ橋で、かの有名なモナリザの背景に描かれている橋です。ワインだけではなく、ファッションや芸術にも重きをおくモレッティ氏の気持ちがよく表れています。新樽100%で熟成された、豊かできめ細やかなタンニンを持つワインで、奥深い風味と濃厚で力強い味わいをお愉しみください。
3本目は、TESTAMATTA 2007 Testamatta di Bibi Graetz
テスタマッタは、画家でもあるビービ・グラーツ氏の奇抜なアイデアとこだわりから産みだされる、トスカーナのサンジョヴェーゼの最高峰の一本です。その奇抜なアイデアというのは、新バリックに直接葡萄を入れ発行を行い、そのまま同じバリック樽で熟成まで行ってしまうというもの。イタリアでもっとも有名な酒屋エノテカ・ピンキオーリは試飲するなり「全部売ってくれ!」、ヴァランドローが経営するネゴシアンであるテゥヌヴァンは持ち込んだその場で即決で2000本買うなど、リリースされるなり伊ワイン会の話題を独占しました。ワインの産地としてはほとんど無名であったフィレンツェ近郊フィエゾーレの畑から
生み出されたワインにも関わらず、2000年のファーストヴィンテージからこのように強烈に注目を集め、さらに翌年の2001年ヴィンテージでは、世界最大のワイン見本市である「ヴィネクスポ2003」において、3万本のワインの中から見事最優秀赤ワインに選ばれたのです。今回の2007年ヴィンテージも大変評価は高く、ワイン各誌でも高得点を獲得しています。味わいは柔らかくシルキーで、果実味が豪華に表現されています。タンニンも柔らかくバランスも保たれています。このヴィンテージは若いうちから愉しめる
一本に仕上がっており、フローラルなトーンのフィニッシュには、素晴らしい華々しさが添えられています。
最後は、Le Stanze 2001 Poliziano
モンテプルチアーノを代表する生産者であるポリツィアーノ。現所有者のフェデリコ・カルレッティ氏の父親が1961年から始めたワイナリーです。彼は農学博士という肩書を持っていたのですが、それよりも農民であることに誇りを持ち、好ましくない畑は迷うことなく排除し、土壌と太陽に最も恵まれた区画の植樹を進めました。その結果、ポリツィアーノのワインはモンテプルチアーノにおいて、確固とした評価を確立し、トスカーナを代表するワインへと成長したのです。ワイナリーの名前は、ルネサンス期にかのメディチ家に使えた文学者で詩人のアンジェロ・アンブロジーニに由来します。彼の出身がモンテプルチアーノだったことから、彼は「ポリツィアーノ(モンテプルチアーノのラテン語読み)」と呼ばれていたそうです。非常に博学な人物で、メディチ家の教育の一切を彼が一任されていたことからも、そのことが窺えます。ワイン名のスタンツェは、アンジェロの作品名の一つです。アンジェロのように広く認められるワインになるようにとの願いを込めて、きっと名付けられたのでしょう。カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー30%で造られており、非常にエレガントな味わいの赤に仕上がっています。
ワインに合わせる、お料理は、ウニ、いくらの冷製パスタ、馬肉のカルパッチョ、ビーフシチューのオーブン焼きを召し上がって頂きました。
来月は、夏ということで、シャンパンナイトを開催致します。ご参加を心よりお待ちしております。
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【シャンパンナイト】
日時:7月7日(土) 18時?
お一人様:15,000円
ご予約・お問い合わせ
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第2回のテーマは、「トスカーナ?伝統?」
歴史と伝統に加え、現代のワイン造りを巧みに重ね合わせ、時代に訴える素晴らしい地方として世界に、その名を轟かせています。今回も、第1回に引き続き多くのワイン愛好家の方にお集まり頂きました。
以下が、お出しさせて頂いたワインとなります。
1本目は、Bellaria 1994 Castello di Ama
トスカーナ・キャンティ地区を代表する造り手であるカステッロ・ディ・アマ。
1972年にローマ出身のセバスティ、カヴァンナ、カリーニとトラディコ家によって設立された比較的新しいワイナリーです。最初はシャトー・ムートン・ロートシルトの醸造責任者であるパトリック・レオンにワイン造りを依頼していましたが、1982年には現醸造責任者のマルコ・パッランティが入社。すべての畑のぶどうを植え替えていきます。
現在生産されているワインのほとんどがこのときに植え替えられたぶどうから造られているのです。赤の造り手として有名なカステッロ・ディ・アマですが、実は少量ながら白ワインも生産しています。現在は「アル・ポッジョ」という銘柄だけになってしまいましたが、以前は今回の「ベラリア」というワインも生産していたのです。
このワインはピノ・グリージョ100%の白ワインなのですが、他のピノ・グリージョのワインとは印象がまったく違っています。
淡い黄金色に粘り気のある舌触りが特色で、コクと香りがしっかりとしています。ピノ・グリージョで造られたワインは総じて軽いものが多いのですが、そういった観点からするとこのベラリアは特別と言えるかもしれません。1994年がファイナル・ヴィンテージであるベラリア。幻のピノ・グリージョです。
2本目は、Le Pergole Tprte 1999 Montevertine
このワインの名前を知らない人でも、このワインのラベルをどこかで見かけられた事のある人は多いのではないでしょうか?なぜならば、このイタリア・ワインは、入手困難な上に評価が非常に高く、空きボトルを飾っているお店が多いからなのです。
ラベルが「女性の顔」であることは決まっていながら、その女性の顔が毎年毎年変わる有名な1本でもあります。
そして、サンジョベーゼとキャンティを語るうえで、このワインは避けては通れない一本といっても過言ではありません。キャンティといえば世界一有名な名前のワインのひとつであり、今でこそ一部は最高峰と呼ばれるワインが生まれ全体的にも劇的にレベルが上がってきていますが、80年代後半までは造り手誰もが質の向上を目指さず、もっともハズレが多いワイン名の一つでした。
モンテヴェルティーノでも、当初造っていたのはキャンティ・クラシコでした。モンテヴェルティーノは、ラッダ・イン・キャンティというキャンティ・クラシコ地域の中心地に本拠を構えているのですが、キャンティという名前で、そんな彼らと一緒にされることに我慢ができず、1977年に初めて造られたのがこの「ル・ベルゴル・トルテ」です。当時の法律では認められていなかったサンジョベーゼ100%での仕込みでもあったため、法律上はキャンティではありませんが中身は最上級のキャンティ・クラシコです。旧来のキャンティのワインからはうかがい知る事ができなかったサンジョベーゼの可能性を世に知らしめた、歴史的に重要な意義をもつワインです。
3本目は、Brunello di Montalcino Vigna di Pianrosso 1995
Ciacci Piccolomini D'Aragona
ビッグネームが揃うブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG。その中でも、独特の味わいと比類のない完成度で存在感を示す個性派ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの最高峰が、チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナです。
カンティーナの歴史は古く、起源は17世紀まで遡ります。1985年にジュゼッペ・ビアンキーニ(現オーナー一族)に引き継がれると、セラーは最新鋭の設備に改築され、醸造責任者には『カーセ・バッセ』などで知られ最優秀エノロゴにも輝いたロベルト・チプレッソを起用しました。
この改革後数年で最高の評価を得て、一気に人気ワイナリーの仲間入りを果たすのです。現在はジュゼッペから息子パオロと娘ルチアに引き継がれ、更に安定感を増しています。畑では有機栽培が実践され、防虫剤、防カビ剤は勿論、除草剤も使用していません。収量も厳しく制限し、法定基準の3/4まで抑えられています。
ここの畑は少し特異な土壌となっており、赤い粘土質が混ざりこんだ鉄分やマグネシウムの比率が周りの土壌に比べ格段に高くなっているのが特徴です。この特殊な畑の構造が、チャッチ独特の濃密でボリューム感のある完成度の高いワインのスタイルを造りあげています。17年の熟成を経た、最高級のブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。
また、ワインに合わせる、お料理は、ラザニア、穴子のカルピオーネ、仔牛のボルケッタ ブラウニーソースを召し上がって頂きました。
次回もワイン、料理共に通常では考えられないようなものをご用意いたしたいと思っております。お時間があえば、ぜひご参加ください。
次回は、6月7日(木)20時からを予定しております。
皆様のご参加心よりお待ちしております。
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