連休最中の土曜日にお休みをいただき、故郷長崎にて
友人の結婚披露宴に出席させていただきました。
年長者の方のお口より「歳を重ねる毎に涙腺が緩くなって。」との言葉を聞いておりましたが30代半ば近くとなり私の涙腺にも緩みが見え始めました。長らくの友人の晴れの日などは勿論、映画、漫画、小説などの創作にも免疫が無くなってまいりました。
カウンターにお座りのお客様の涙腺の緩みにつられることもしばしば・・・。私達の職務上あってはならぬ事と思いつつも込み上げてくるものに抑制が効かない場合もままあります。
恐ろしいのは通信技術の発達によりSNSを通じ、瞬く間にそういった場面を不特定多数の人々のへと流布されてしまうことです。私のこの男泣きの写真も多くの友人の手によって瞬時にFacebookに流出しております。
おそらく薬院一涙腺の緩いバーテンダー見習いです。皆様ご来店いただいた際は、何卒ご容赦の程をお願いいたします。
高原
カテゴリ:[ バーテンダーのひとり言 ]
もう18年ほど前のことになりますが、当時大学生だった私がシングルモルトにのめりこむきっかけとなったお酒があります。先日、実に十数年ぶりにそのボトルとの再会を果たし、じっくりと味わってきました。人生で初めて飲んだシングルモルトであり、その一杯目でノックアウトされてしまったわけですが、そのモルトの名は「クライヌリッシュ」。イタリア向けの1970年代流通品であるこのボトルは、通称ホワイトラベルとも呼ばれています。非常にバランスのとれた味わいで、モルト由来の風味とアルコール、樽のすべての要素が存分に愉しめる佳酒の一つです。
市場から姿をけしずいぶん経ちますし、「私の中で思い出が膨らんでその味わいを美化してしまっているのではないか?」と疑問に思っていたのですが、そんな心配は無用でした。この十数年間、ずっと追い求めていた正にその味を堪能することができたのです。本当に幸せなひと時であり、また私の原点を再確認することができた貴重な時間となりました。
皆様にも、そんな一杯をご提案することができれば幸いです。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
バーテンダー
清水 継介
カテゴリ:[ バーテンダーのひとり言 ]
フランスのブルゴーニュ地方とヴォージュ山塊に挟まれた、小さな谷で放牧された牛のミルクから作られるメルルモンというチーズです。やや赤みがかった黄色い表面にうっすらと白カビが生えています。
このメルルモンは非常にマイルドでクリーミーな味わいです。クセの強いウォッシュチーズがお苦手という方は是非一度挑戦されてみては如何でしょうか。
これからの暖かくなる時期に春を感じていただける物を皆様にお楽しみ頂けたらと思います。
御手洗
カテゴリ:[ 御手洗 友亮 ]